背景アーティストのぶろぐ

UE4やら、Substanceやら、Zbrushやらいろんなソフトを触ったことについて色々書く。

【SpeedTree】枝葉テクスチャを作成する(2)

前回の続き。
枝葉のメッシュが出来上がったので、テクスチャを作成していきます。

SpeedTreeにはテクスチャ書き出し機能が備わっており、ビューポート内容を画像に保存してくれます。これを使えば簡単にテクスチャの作成が出来ます。

書き出しをする前に少しビューポートの設定をしていきましょう。

 

ビューポートの設定

  1. 表示の設定です。
    ツールバーの[Render]>[Unlit]で影やシェーディングがない表示にします。
    これはやらなくても書き出すテクスチャに差はないのですが、わかりやすいので設定しておきます。

    f:id:sinocof:20171027222306p:plain

  2. カメラの設定をしましょう。
    ニューポート左上にある黄色の文字をクリックし、[xy plane]を選択して、トップビューに切り替えます。

    f:id:sinocof:20171027074243p:plain

  3. 次に細かいビューポート設定をしていきます。
    ツールバーの[Window]>[Edit window propaties]から行います。

    f:id:sinocof:20171027073655p:plain

  4. スクリーンショットの範囲を表示しましょう。
    [Screenshot Safe frame]>[Show]にチェックで赤い枠が表示されます。
    下に解像度の指定がありますが、スクリーンショット解像度の指定はここではないので、使用したいサイズの比率ぐらいに捉えておくと良いと思います。

    f:id:sinocof:20171027074042p:plain

    f:id:sinocof:20171027074508p:plain

  5. 個々の葉に色のバリエーションを与えていきます。
    [Screemshot Asset]>[Enabled]にチェックを入れ、[Variations]のパラメータをいじります。
    [Boosts]は全体にかける色補正になります。

    f:id:sinocof:20171027075909p:plain

    f:id:sinocof:20171027080005p:plain

 

スクショを取る

  1. スクショは[File]>[Export ~]で作成します。f:id:sinocof:20171027203356p:plain
    [Export tree image]は基本的にはビューポートのスクショという感じで画像が保存されます。
    [Export material]はDiffuse、Normal、Specのテクスチャも合わせて保存ができるので、今回はこちらで作成します。
  2. Export Materilウィンドウが表示されます。
    [Keep aspect ratio]のチェックを外して、書き出しテクスチャのサイズを指定します。あとは[Background]のカラーを指定します。

    f:id:sinocof:20171027212008p:plain

  3. するとこのような感じで3枚のテクスチャが書き出されます。Specの枝部分が黒いのはテクスチャを指定してなかったからですね。

    f:id:sinocof:20171027212228p:plain
    Diffuseのアルファチャンネルにマスクは作成されてます。

    f:id:sinocof:20171027212332p:plain

 

テクスチャの作成が出来たので、あとはこれをまたマテリアルに割り当てて、MeshGenerateで葉のメッシュを作成。という流れでやるとワークフロー的にも修正もしやすくてよさそうと思って早速つかってみました。

デフォルトのTrunkとBranchにつけるとこんな感じ。

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SpeedTreeはファイルを複数同時に開けるので、枝葉テクスチャの修正がとてもし易いというのも嬉しいですねー。

こういうフローがしっかり出来てるのでとても便利なのですが、このソフトの鬼門はやはりパラメーターの複雑さにありますね…。いい感じに調整するのが難しいです…(^_^;)