背景アーティストのぶろぐ

UE4やら、Substanceやら、Zbrushやらいろんなソフトを触ったことについて色々書く。

【SpeedTree】枝分かれを作るBifurcation

木はフラクタル構造になっているので、枝は分岐しながらどんどん細かくなっていきます。

細かい樹木のことはわかりませんが、基本はこれかと思います。

『木 フラクタル』でイメージ検索するとこのような画像がでてきますが、こういうのを見るとなんとなくイメージがし易いと思います。

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2つに分岐して、2つに分岐してを繰り返していくのですが、
この『2つに分岐する』を設定するパラメーターがあります。

[Spine]タブの中にある[Bifurcation]がそれに当たります。
意味を調べると『分岐』なのでまさにそれなのですが、英語でBi-とついてる場合は2つを意味するので、分岐とはいっても3つに分かれたりすることはありません。
(ぐぐってみるとbiだけで『双方向』という意味のようですね。なるほど)

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[Chance]はデフォルト0.5ですが、これは頻度に該当すると思います。
1.0にすれば常に分岐が生まれるので、Trunkが二手に分かれてる木を作成したい場合はここの数値を上げておきましょう。
Branchで設定する場合は枝分かれさせたい頻度で設定する感じですね。

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その下の項目に行きたいですが、後回しにして…先に[Break]に行きます。
[Break]はその名の通り、枝が折れ方を調整していきます。

[Style]で折れてる位置。右か左か、両方かなどなど…。[Neither]はどちらもないことになるので、[Chance]に1が入ってても折れません。

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で、このBreakなんですが、上にある[Spine]>[Break Chance]/[Break Spot]の値の影響を受けます。BifurcationでBreakの頻度、位置を調整したいときはこの2つの値に1を入れておくとよさそうです。

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また戻ります。
[Chance]の下の項目は分岐の形を調整していきます。
分岐の位置、開いてる角度、開いてる距離?などなど。
パラメーターをいじってみるとわかるようなわかりやすい変化なので特に解説は不要ですね。

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最後、[Web]はちょっと意味不明な感じがあります。
Webとは分岐でできる赤い囲いの部分のような部分を指します。インターネットのwebをイメージしますが、単語の意味を調べると水かきの意味も含まれるのでこれのことかと思います。

水かき部分の角度や厚さなど調整する事が出来ます。

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Bifurcationってあまり聞き慣れない単語なので触るの敬遠しがちだったのですが、
知ればこれもよく使うパラメーターだなと思いました。